スクワレンは、深海に棲むサメの肝臓に含まれている油性物質です。深海ザメの肝臓は身体に比べて大きく、とくに良質のスクワレンが採れるアイザメの肝臓は体重の4分の1の重さがあります。そして、肝臓の4分の1が肝油で、その肝油の9割がスクワレンです。スクアレンは不飽和脂肪酸で、人の体にも存在して全身の細胞に酸素を供給しています。
スクワレンは皮膚への湿潤性、浸透性に優れ、無色・無臭で伸びもよいことから、主として化粧品などに使われてきました。その後体内での有用性も認められ、スクワレンの特性を生かした健康食品が主に錠剤、カプセル状にして販売されています。天然の肝油を採取し、減圧蒸留などによって精製し、製品化します。
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多く含む食品 |
- 深海鮫
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各臓器の機能回復
スクワレンは不飽和炭化水素で、酸素と結合しやすい性質があり、このはたらきによって各臓器の機能回復を助け、健康の維持・増進に役立ちます。特に肝臓病に対して有効で、肝臓機能障害のある肝細胞に酸素を送り、活力を与えるといわれます。
表皮細胞への作用
皮脂にも含まれ肌の潤いを保ち、正常な皮脂分泌を助けるので、肌の新陳代謝を促します。
表皮細胞への湿潤性・浸透性に優れていると言う特性は肌を潤すだけでなく、潰瘍や炎症を起こしている胃や腸壁の改善にも効果があり、傷などの治癒、痛みの軽減も期待されます。浸透性の強さは水虫などの皮膚病にも適用されてます。
スクアレンは年齢とともに減少し、しわ、肌荒れなどの老化現象を引き起こします。
新陳代謝を促す
がん細胞の大敵である酸素を末端の細胞組織にまで運搬する働きや、血液の循環を良くして血液の流れを正常
化させ、新陳代謝を促進します。また、体内に蓄積された有害物質を中和する働きがあります。
自然治癒力の増強
すみずみの細胞に酸素を送り込む働きをしますから、細胞が生き生きと活性化し、新陳代謝も促進され体の自然治癒力が高まってきます。特に慢性的な胃腸や肝臓の病気に効果があります。
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